2018年01月28日

「四国遍路」に学ぶ、“おもてなしの心”。


<VOL.725>


四国八十八ヵ所を巡礼する
「四国遍路」は、ご存知だと思います。

願い事であったり、自身を見つめ直す旅であったり、
巡る人の想いはさまざま。

このお遍路さんを手助けする人たちがいることは、
ご存知でしょうか。

巡礼の道沿いに、休憩所や宿を用意して、
お遍路さんの旅の疲れを癒してくれる存在です。

食べ物や飲み物を無料で振る舞ったり、
宿を安く提供していたりします。

これを「お接待」と言います。

お遍路さんの大変さを気遣う、
思いやりの気持ち、おもてなしの心なのです。

なぜ、こうした「お接待」が生まれたのでしょうか。

お遍路さんには、
「同行二人(どうぎょうににん)」
という考え方があります。

巡礼は、四国八十八ヵ所霊場を開創されたと伝えられる、
弘法大師と一緒にまわっているというものです。

接待する人にとっては、
お遍路さんをおもてなしすることは、同時に弘法大師を
おもてなししていることと同じなのです。

このことから、お遍路さんは
「お接待」を断らない方が良いとされます。

遠慮せずに、弘法大師の代理として、
おもてなしを受ければ良いのです。

接待を受けたお遍路さんは、
地元の人から受けた親切を絶対に忘れません。
強く印象に残っています。

人は、恩を受けると、恩を返したくなるものです。

「返報性の原理」と言われ、
人間が持つ心理のひとつです。

巡礼中は、たくさんの恩を受けても、
恩返しをする時間がないので、お遍路が終わると、
この恩を返さなければならないと考える人が多く、
社会貢献をしたり、
四国へ行って、接待する側にまわったりします。

“おもてなしの心”が、人を介して社会に広がり、
巡り巡っていくのです。

これは、ビジネスにも通じるものです。

直接的に利益を追求するのではなく、
おもてなしをすることで、やがて、
恩返しとして戻ってくるのです。

恩返しを期待してはいけませんが、
まずはお客さまを思いやり、
「お接待」する気持ちで相対してください。

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2018年01月21日

商売の極意『損して得取れ』とは?


<VOL.724>


古くからのことわざでもあり、
商売の極意と言われる言葉「損して得取れ」とは、
どういう意味なのでしょうか。

商売上では、俗に、目玉商品でお客さまを惹きつけ、
他のものも売れることを期待する、
という意味で使われますが、本当にそうでしょうか。

本来は、それほど単純な、
一時のセールのような意味合いではなく、
長いスパンで考える、奥の深い言葉なのです。

お客さまを喜ばせることに全身全霊を傾け、
それを続けることで、
やがてお店が儲かるようになることを意味するのです。

お客さまを喜ばせることは、
すぐに結果のわかることではないので、
「損して」という表現となっているだけです。

その時は一方的な奉仕となりますが、将来的には、
お客さまからの感謝のカタチとして、
お店を利用し続けてもらえるようになるのです。

そんな「損して得取れ」を実践していた商売人がいます。

阪急百貨店の創始者である小林一三氏です。

彼は、集客力の落ちた百貨店を復活させるために、
秘書にあることを命じます。

「大阪中のライスカレーを食べ、
 一番美味しい店はどこかを調べてこい」。

数週間後、秘書が一番美味しいと思うお店を
小林氏に報告したところ、
彼はそのお店を阪急百貨店の食堂に入れ、
しかも、そのお店の4割安い値段で売り出したのです。

大阪で一番のお店の味なので、当然のごとく
「阪急のカレーは安くてうまい」と評判になり、
お客さまが一気に押し寄せるようになったのです。

ライスカレーは、安く売る分赤字となりましたが、
百貨店全体の売り上げは大きく伸びたのです。

この話では、ライスカレーでお客さまを釣ったように
感じるかもしれませんが、
そんな底の浅い話ではありません。

まず、大阪で一番美味しいお店を探させたこと。

やるからには最上級のことをやろう、
という意気込みが感じられます。

そして、4割も安い価格で提供したこと。

美味しいだけでも集客力はあるのに、安くすることで、
お客さまをもっと喜ばせようとしたことです。

“目玉商品”というと、
安くすることばかりを考えてしまいますが、
彼はお客さまを喜ばせることを“目玉”にしたのです。

ライスカレーは大損していますが、
笑顔のお客さまが増えたことは、
大きな得となったのです。

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2018年01月14日

お客さまとの繋がりを築け!


<VOL.723>


一次産業の経営者たちは、
消費者の顔が見えないことを嘆きます。

消費者が何を思い、
どんなものを欲しているのかが、わかりづらいからです。

ニーズ・ウォンツを直接知ることができれば、
“売れるもの”を生産することができ、
効率化も図れます。

しかし、「そうは問屋が卸さない」と言うように、
消費者との間には、問屋や小売店があり、
直接話を聞くことはできません。

そんなジレンマを克服するために、
消費者と直接コンタクトを取る生産者が出始めました。

たとえば、養豚業を営む会社では、こだわりを持ち、
手間ひまを掛けて育てた豚が、流通段階では、
他の養豚場の豚と一緒にされてしまうことを
嘆いていました。

そこで、消費者に直接販売する方法を考えました。

消費者に自社の育てた豚の美味しさを
知ってもらうためには、
まずは食べてもらわなければならないと考え、
「バーベキューパーティ」を開催することにしたのです。

これなら、消費者の感想を直接聞け、
口コミも期待できます。

定期的なイベントにしたので、話題性もあり、
マスコミが飛びついてくれます。

また、消費者に直接対することで、
価格も自社で決められます。

結果、ブランド化に成功したのです。

このように、
直接消費者に販売する生産者は増えています。

ごく一部ではありますが、農家や漁師、メーカーなども、
直接消費者に販売するようになってきました。

消費者が“欲しいもの”を売る。
それが、ビジネスの基本であり、
成功するための絶対条件でもあります。

そのためには、
消費者との直接的な繋がりが欠かせないのです。

声を聞かなければ、何もわからないのです。

生産者の話をしていますが、
これは小売店でも同じことです。

商品を並べて、お客さまを待つ。

これでは、お客さまとの繋がりはできません。

お客さまのことをもっと知ることが重要なのです。

友だちだと言えるくらいの関係性を作ることで、
その人の欲しているものがわかってくるのです。

お客さまみんなが友だちなら、
お店で扱うべき商品のすべてがわかるはずです。

これで、迷いのない経営ができるのです。

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2017年12月31日

「どんなものでも売れる」という発想を持て!


<VOL.722>


キューバでは、
カニが大量発生して困っているそうです。

食べられるものかどうかもわかっていないので、
地元の人たちも獲ろうとせず、
処分するしかないようです。

そこで、政府の発言。
「中国人が来ても、役に立ちそうにない」。

昔から、
「4本足のものは、机と椅子以外なら何でも食べる」
と言われる中国人を茶化して言ったものです。

中国人は、この発言に怒ることもなく、反論しています。

「中国人をみくびってもらっては困る」
「我々は100通りの食べ方を知っている」
「中国人を呼んでみろ。
 3ヵ月後には絶滅危惧種になるから」など。

実に興味深いコメントです。

その中で、私が感心したコメントがあります。

良い意味で、中国人の貪欲さが表れています。

「食べられるものは食材に、
 食べられないものは薬材に、
 薬にもならないものは建材になる」。

すべてのものを無駄にしないという、
思想とも言えるコメントです。

食べられるものは、100通りと豪語する、
さまざまな調理法で食べてしまいます。

食べられないものは薬材に、
というところも素晴らしい発想です。

漢方薬などは、まさにそう。

効能はありますが、そのままでは食べられないので、
薬にしてしまうのです。

そして、それでもダメなら、建材にして使うのです。

普通なら捨てるようなものでも、
固めれば、建材になるのです。

ものを無駄なく使い、売れるものに変えていくのです。

ビジネスでは、非常に重要な考え方です。

ある程度はリサイクルするシステムが、
日本にもできてきましたが、
まだまだ捨てているものがたくさんあります。

特に食材はその廃棄率が高く、
情けないとさえ思ってしまいます。

カタチが悪いというだけで捨てられる野菜。

漁獲量が少ないので流通させられない、
という理由で捨てられる魚介類。

食材ではありませんが、
売り値より人件費の方が高いので、
山に放置される木材。

日本の社会には、
こうした“もったいない”が溢れています。

この捨てられるものを拾い上げ、
新たな価値を付加すれば、
確実に売れるようになるのです。

日本人は、時間と手間を惜しんで、
安易な方法を取ってしまいます。

売りやすいものだけを売って、後は捨てる。
これは、改めるべき慣習です。

捨てられるものは、安く譲ってもらうことができます。
場合によっては、タダで手に入ります。

アイデア次第で、原価率の低い、利益率の高い、
新たな商材を生み出すことができるのです。

中国人は、食べられないものでも
食べるものとして売っているので、
見習うべき存在ではありません。

しかし、ものを決して無駄にしないという
姿勢や考え方は学ぶべきところです。

posted by 佐藤きよあき at 09:57| Comment(0) | 販売促進・集客 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月23日

“ご当地アイドル”になれ!


<VOL.721>


ご当地アイドルは、ご存知だと思います。

地方を活動の拠点として、
地域のイベントや地元のテレビ局などに出演している
女の子のことです。

主にグループで活動し、
全国に何百組もいると言われています。

新潟を拠点としている女性3人組の
「Negicco(ねぎっこ)」は有名です。

次々と消えていくご当地アイドルの中で、
来年結成15年を迎える、超ベテランです。

彼女たちは、なぜ長く生き残ることが
できているのでしょうか。

音楽性やパフォーマンスの上手さが魅力だ
とも言われていますが、
それだけではメジャーなアイドルにはかないません。

ファン曰く、「なぜか応援したくなる」。

この“なぜか”の部分に、彼女たちの魅力があるのです。

人が人に惹かれるのは、
「美しい」「可愛い」「人柄が良い」「面白い」などが
要因になりますが、
もうひとつ“惹かれてしまう”要素があるのです。

・見ためは平凡だけど、見えない部分に可愛さを感じる。
・大舞台に上がるタイプではないけど、
 大きな夢を持っている。
・多くの困難にも健気に立ち向かい、一所懸命にやる。

このように、「応援したくなる人」が存在するのです。

メジャーなアイドルのような、
華やかな魅力はないのですが、
いつかは輝くかもしれないという可能性があります。

ファンは、ここに惹かれているのです。

メジャーなアイドルは、多くの人が応援してくれます。

しかし、ご当地アイドルは、
地方の少人数しか応援していません。

数が少ない分、応援に力が入り、
「俺たち、私たちが応援してあげなくちゃ!」
という思いが湧いてくるのです。

そうした支えがあるご当地アイドルは、
長く活動を続けることができるのです。


ビジネスにおいても、
“ご当地アイドル”になることをお奨めします。

活動の範囲は小さくとも、地元の人たちに支えられ、
その地域になくてはならない存在となることです。

あなたの住む地方にも、
そんな会社・お店があるはずです。

全国的には知られていなくても、
その地域の人はみんな知っているという存在。

そうなるためには、地元の人を大切にし、
地元の文化を尊重し、地元のために働くという
気概が必要となります。

地元の人びとを喜ばせることに生き甲斐を感じ、
共に地域を守り立てていく覚悟をしてください。

全国には、そうした会社・お店がたくさんあります。
ぜひ、視察に出掛けてください。

posted by 佐藤きよあき at 09:34| Comment(0) | 販売促進・集客 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする