2018年04月08日

ビジネスモデルの“正しいパクり方”。


<VOL.735>


新規事業を立ち上げようとしているあなたに質問です。

そのアイデアは、どこから生まれたものでしょうか?

緻密な戦略から導き出したもの?
それとも、ひらめき?

何れにしても、
そのビジネスモデルはまったく新しいものではなく、
どこかに存在しているものであることを断言します。

どれだけ優れたアイデアだと思っていても、
それは既存のものをアレンジしたものか、
何かと何かを融合させただけのものです。

すべての物事、無から有は生まれないのです。

言葉に抵抗があるかもしれませんが、
どこからか“パクった”ものなのです。

パクりを否定するわけではありません。
新しいものを生み出すためには、パクりが必要なのです。

日本中、世界中を歩いて見つけたものをヒントに、
自分で作って販売するのは、
大昔から行われてきたことです。

それがなければ、新しいものは世の中に広まりません。

「流行」は、まさにその典型。
“パクりの連続体”とも言えます。

多くの会社やお店がパクることで、
世の中の隅々まで行き渡るのです。

もし、あなたが新しいビジネスを始めようとするなら、
いろんなところからパクってくれば良いのです。

ただし、パクりにはルールがあります。

商品の方向性や売り方をパクるのは良いのですが、
明らかに違う会社・お店であることを
わからせなければなりません。

お客さまが勘違いして入ってしまうようなパクり方は、
絶対にやってはいけません。

以前、焼き鳥屋さんの「鳥貴族」と「鳥二郎」との間で、
訴訟問題となったことがあります。

鳥二郎は、ロゴや店舗デザイン、メニューまで、
鳥貴族そっくりなものを作ったのです。

これは言語道断。
お客さまへの詐欺行為だと行っても良いでしょう。

儲けるためには何をしても良い、と考えています。

他にも、「塚田農場」と「山内農場」。
「磯丸水産」と「豊丸水産」。

恥ずべきパクりが横行しています。

特に飲食業界が目立っていますが、
“礼儀正しいパクり方”をしているお店もあります。

「ラーメン二郎」をパクっているお店は、
全国に広がっていますが、
批判されているお店はありません。

いわゆる、
“インスパイア系”と呼ばれるラーメン屋さんです。

「野菜マシマシ」や「ニンニクマシマシ」
などの方向性はパクっていますが、
店名やロゴ、店舗などはオリジナルとなっています。

また、「ラーメン二郎」がそれを許すことで、
“二郎系”として全国に拡散し、
「ラーメン二郎」はその頂点として、
君臨することができるのです。

正しいパクり方をすれば、
その分野の市場そのものを拡大することができ、
儲けにも繋がるのです。

「吉野家」をいろんな企業がパクったからこそ、
牛丼が日常食として定着したのです。

香川県のうどんをパクったからこそ、
セルフうどんが日本中に広まったのです。

市場は、パクりで活性化します。

新ビジネスを考えるなら、どんどんパクりましょう。

ただし、礼儀正しく。

posted by 佐藤きよあき at 08:42| Comment(0) | 販売促進・集客 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月01日

大切なのは価格ではなく、“お客さまとの繋がり”。


<VOL.734>


大阪の日本橋は、
古くから電器屋街として知られています。

そこに、大阪人なら誰でも知っている
電器屋さんがありました。

小規模ながら、周辺に数店舗を構え、
「電化製品を買うなら、ここ!」
という大阪人はたくさんいました。

このお店には、
大阪人とあきんどの笑顔の繋がりがありました。

「まけてぇなぁ〜」
「きっついなぁ〜」

いわゆる、値切り交渉です。

大阪では当たり前のことで、
それがお店とお客さまとのコミュニケーションです。

何度かやり取りが続き、
結果的にはお客さまが笑顔で帰ることになります。

しかし、お店としても、
こうしたお客さまが常連さんになることで、
確実な儲けに繋がっていたのです。

まさに、「損して得取れ」。

得することの大好きな大阪人の気質をうまく捉えた、
商売の基本を実践していたのです。

ところが、日本橋に大手家電チェーンが
進出してきた頃から、このお店が変わり始めました。

価格競争に巻き込まれ、値切り交渉を前提としない、
安い価格をつけたのです。

古くからそこで営業するお店が、
価格で負けるわけにはいかないと考えたのでしょう。

最初のうちは、まだ常連さんも来ていましたが、
徐々に減ってきました。

大手がさらに安値をつけて、対抗してきたからです。

しかし、常連さんは価格の違いだけで、
大手に移ったわけではありません。

私もこのお店の常連だったのですが、大手が来てから、
値切り交渉ができなくなったのです。

私が常連さんだとわかっていながら、
「まけてぇなぁ〜」と言っても、
「これ以上は無理です!」と、
非常に冷たい対応をするようになったのです。

しかも、申し訳ないという態度さえ見せません。

それから私も利用しなくなりました。

常連さんというものは、
他店と価格を比べて買うわけではありません。

馴染みのお店は、無条件で利用します。

家電に関しては、
値切り交渉をすることが大阪の文化なので、
それを楽しみながら、欲しいものを手に入れるのです。

このお店は、土着でありながら、
大阪の文化を切り捨ててしまったのです。

競争に勝つことばかりを考えてしまったために、
値切り交渉を楽しみに来ていたお客さまが、
離れてしまったのです。

店頭の表示価格は高くても良かったのです。

値切れることがわかっていれば、
お客さまは来てくれます。

値切りの末に、大手より多少高かったとしても、
満足できるのです。

信頼できるお店で買ったことで、安心感もあるのです。

数年後、このお店は潰れてしまいました。

当然です。
価格競争で大手に勝てるわけがありません。

なぜ、それがわからなかったのでしょうか。

小さなお店が大手に勝つには、
価格以外の何かが必要なのです。

大阪の文化である「値切り交渉」という
“お客さまとの繋がり”を大切に守っていたなら、
長く存続できたかもしれません。

posted by 佐藤きよあき at 08:32| Comment(0) | 販売促進・集客 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月25日

「何だろう?」で、注目を集めろ!


<VOL.733>


あなたのお店の“売り”は何でしょうか。
品質? 価格? 接客?

もちろん、それらも充分に“売り”となる要素です。

しかし、そんなお店はどこにでもあります。

余程突出したものでなければ、
他店との差別化にはなりません。

では、どのような“売り”があれば、
激しい競争に勝てるのでしょうか。

『他店にないものを売る』『他にないお店になる』

無能なコンサルタントが言いそうなことを書きましたが、
間違っているわけではありません。

理想ではありますが、容易ではないため、
あまり言わないだけです。

他にないものを売っていれば、当然注目を集めますし、
その価値を認める人が増えれば、
お店として永続が可能な状態となります。

大阪堺に「プノンペン」という飲食店があります。

そのお店のメニューは1つ。
「プノンペンそば」。

トッピングやご飯はあるものの、
たった1つの料理で勝負しています。

元々は町中華のお店としてオープンしたのですが、
後に「プノンペンそば」が誕生。

店主が子どもの頃に食べていた、
カンボジア人屋台のラーメンをヒントに、
オリジナルで創作した料理です。

カンボジア人がやっていたというだけで、
カンボジアにこんな料理はありません。

杓子菜、セロリ、トマト、唐辛子、にんにくを炒め、
鶏ガラしょうゆのスープを加え、それを麺に掛けたもの。

なぜ、この料理が
「プノンペンそば」になったのでしょうか。

テレビで「カンボジアの内戦」を観た店主が、
「カンボジアはこれから発展するだろう」
という思いから、首都である「プノンペン」の名を
拝借したと言います。

実に適当なネーミング。

創作した時点では、
カンボジアに行ったこともありませんでした。

食材はすべて国産にこだわっている、
というオチまでついています。

これを機に、店名を「プノンペン」に変えてしまいます。

「プノンペンそば」はお客さまに受け、
誰もが注文するようになります。

やがて、「プノンペンそば」ばかりが売れるようになり、
店主は決断。

これ1本でやろう、と。

それ以降も、お客さまが絶えることはありませんでした。

暖簾に「プノンペン」と書かれていることで、
さらに興味を持つ人が増え、
マスコミにも取り上げられるようになります。

まったくの創作料理で、
カンボジアには存在しない「プノンペンそば」。

その未知なる料理に人は興味を持ち、
食べてみたいと思うようになります。

人びとは、知らないものに目がありません。

「何だろう?」は、大きな集客力となるのです。

posted by 佐藤きよあき at 08:38| Comment(0) | 販売促進・集客 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月18日

“コラボ戦略”で、集客力をアップしろ!


<VOL.732>


「集客」は、商品・サービスを売るお店にとって、
普遍的なテーマです。

どうすればお客さまに来てもらえるのかを
悩み続ける店主はたくさんいます。

その方法がわからない店主もいれば、
わかっていてもできない店主もいます。

できないのは、手間や費用のことが
理由になっている場合も多々あります。

店主ひとりで悩んでいたり、家族に相談したところで、
その解決策はなかなか見つかりません。

そんな時は、人の手を借りてください。
頭を借りてください。力を借りてください。

コンサルタントに相談する。
異業種交流会に参加する。

もっともっと知らない人と出逢って、
ヒントをもらいましょう。

違う業界の人は、視点も発想も違い、
自身・自店にないものを持っている可能性があります。

お店に足りないもの、お店に欠けているものを
気づかせてくれるかもしれません。

それがわかれば、空いたピースを埋めることができ、
集客力を高めることができます。

最近ビジネス界では、“コラボレーション”が活発化し、
集客に成功している事例が出てきています。

つまり、人の手を借りることです。

あるクリーニング店が運営するコインランドリーの事例。

コインランドリーは暗い、待ち時間が長い、
という理由から、
利用者がなかなか増えない状況が続いていました。

そこでこの会社は、カフェを運営する会社と提携し、
複合型の新店舗を開店させたのです。

コインランドリーの横にカフェがあり、
自由に行き来できるようになっています。

カフェがあれば、待ち時間に退屈することもなく、
雰囲気も明るくなります。

カフェがあることで、女性の利用も増えます。

クリーニング店の問題点だった
「待ち時間」「暗い雰囲気」を、
コラボによって見事に解決したのです。

カフェにとっては、
「時間潰し」や「なんとなく」という、
曖昧な来店理由ではなく、
「クリーニングに行かなくちゃ」という明確な理由を
ひとつ増やしたことになります。

これにより、双方の集客力が高くなるということです。

自店の弱点を他店に補ってもらえば、
できないことを悩み続ける必要がなくなります。

他の事例としては、「コンビニとドラッグストア」
「コンビニとフィットネスジム」
「商品構成の違うハンバーガーショップ同士」
「ドーナツ店とハンバーガーショップ」などがあります。

しかし、個人商店同士では、
そう簡単にコラボしてくれるお店は見つかりません。

ならば、“コラボ的な発想”で
集客力を高める方法もあります。

自店で解決してしまった事例をご紹介します。

スーパー銭湯に対抗するため、食堂を併設した銭湯。

長距離運転の疲れを癒してもらうために、
漫画&ゲームコーナーやお風呂を作ったラーメン店。

買ったものをその場で食べられる
イートインコーナーを作ったスーパー。

自店に足りないもの、
あったらいいなと思うものを考えてみてください。

何をすれば、お客さまが喜んでくれるのか。

お客さまになりきって、自店を利用してみてください。

知り合いを呼んで、
好き勝手なことを言ってもらいましょう。

何か大きなヒントが見つかるはずです。

posted by 佐藤きよあき at 09:08| Comment(0) | 販売促進・集客 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月11日

経費を掛けない「無人店舗」をオープンしろ!


<VOL.731>


外国人が日本に来て、驚くことのひとつ。
それは、どこにでもある自動販売機です。

どこにいても、飲み物を買うことができます。
いつでもアルコールが手に入ります。

街中の、しかも道端に自販機が
たくさん並んでいる国は他にありません。
その便利さに感嘆します。

もちろん、海外にも自販機はありますが、
道端ではなく、商業施設や建物の中にあります。

なぜ日本では、
街中いたるところに自販機があるのでしょうか。

消費者の利便性を考えてのことでしょうか。

確かに昔はそうでした。
早朝や深夜など、店の開いていない時間帯でも、
“必要なもの”が買えるようにしたのです。

電器店の横には、乾電池の自販機がありました。
幹線道路沿いには、
カップラーメン・うどん・そばの自販機。
薬局の横には、コンドーム。書店の横には、エロ本。

いまでは見かけなくなりましたが、
必要とされていた自販機です。

24時間営業の店が増えてくると、
“必要性”で置かれていた自販機は不要となります。

しかし、自販機はいまも増え続けています。

道端に少しでも隙間があると、すぐに自販機が占拠します。

飲み物が圧倒的に多いのですが、
新しい活用法としての自販機を見かけるようになりました。

『売りたいものを売るための無人店舗』
としての自販機です。

そこでは、想定外のものが売られ始めているのです。

自販機の設置には2通りあり、
メーカーが自社商品を売るために
場所を借りて設置するものと、
自販機を買ったオーナーが、自分の土地や借りた土地で、
売りたい商品を売るものがあります。

最近、後者が増えているのですが、
ほとんどの場合は、一番売りやすいドリンク類です。

しかし、『無人店舗』としての機能性を見込んで、
自店の商品を自販機に並べるケースが増えています。

それがなかなかユニークで、
自販機の可能性を感じさせてくれます。

「だし醤油」「焼肉のタレ」「豆腐」「納豆」「玉子」
「米」「バナナ」「クレープ」「わさび漬け」
「竹ちくわ」「しょうゆ・もろみ」「ポップコーン」
「トートバッグ」「Tシャツ」「小さな仏像」などなど。

自販機である必要性は感じないのですが、
よく売れているものもあります。

マーケティングを専門とする私にも、
買う人の心理が読めない分野です。

他にも面白い活用法があります。

自動車の運転免許試験場の近くでは、
「運転免許試験問題集」の自販機が。
落ちた人は買ってしまうのではないでしょうか。

瀬戸内海の「しまなみ海道」にある自販機では、
「自転車用チューブ」が売られています。
この場所は、サイクリングの聖地として知られ、
当然パンクする人もいます。

「賞味期限切れ」と正直に書かれたドリンクを
50円で販売している自販機もあります。
したたかですが、気にしない人は買うでしょう。

海外にもユニークな自販機があります。

アメリカなら、
「プリペイド携帯」「キャビア」「サッカーボール」
「カップケーキ」「生きたロブスター」など。

ドイツなら、「ハム・ソーセージ」「焼きたてパン」。

中国は、「生きた上海蟹」。

シンガポールは、「マッシュポテト」。

国によって、“ウケる”ものがあるのでしょう。

自販機に入る大きさのものなら、
売れないものはないのではないでしょうか。

小さなスペースと電気さえあれば、
簡単にすばやくお店が持てるのです。
投資額もリスクも少なくて済みます。

これは、個人でもできるビジネスチャンスです。

可能性は無限大。売れなければ、
すぐさま別の商品に切り替えることもできます。

『無人店舗』は、小さなビジネスかもしれませんが、
楽しいビジネスであることは間違いありません。

posted by 佐藤きよあき at 08:47| Comment(0) | 販売促進・集客 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする