2018年06月10日

地域とともに生きる! それが商売人の使命。


<VOL.744>


おばあちゃんの原宿「巣鴨」。

ご存知のように、
高齢者と言っては失礼なくらいに元気な
おばあちゃん・おじいちゃんが
たくさん集まってくる場所です。

その一角に、“地域の人びととともに生きる”
「巣鴨信用金庫」はあります。

古くさいキャッチフレーズを
紹介しているのではありません。

本当に地域に貢献しているのです。

とげぬき地蔵尊の縁日にあたる
「4」のつく日の営業日には、
金庫利用者ではない一般の人にも、
店内を解放しています。

地蔵尊界隈にはトイレが少ないためです。

さらに、誰もが気軽に休憩できるように、
建物3階を「おもてなし処」とし、
お茶やお菓子を振る舞っています。

また、日常的なサービスとしては、
マスクや咳をしている人には、
キャンディを渡す心配りまで。

月に1回は、「お楽しみ演芸会」も開催しています。

巣鴨という場所柄もありますが、
気軽に入ることができ、自分を大切にしてくれるので、
店内はいつもお年寄りばかり。

お年寄りに愛される金融機関なのです。

口座を開設している年金受給者には
プレゼントを渡したり、
年金の無料宅配サービスまで行っています。

年1回の誕生日プレゼントは、
お年寄りも楽しみにしています。

ここまで至れり尽くせりの金融機関は他にありません。

大口の預金者でもなければ、
金融機関が“おもてなし”をすることなど、
あり得ません。

それを「巣鴨信用金庫」は、ごく普通のこととして、
日常的にやっているのです。

利用者としては、
もてなされて気分を害することなどなく、
多少なりとも「預金してあげたい」
という気持ちになります。

ここは、高齢者の多い地域ならではのサービスを実践し、
人びとに愛されているのです。

大手の金融機関にはマネのできない、
きめ細かな心配りです。
いや、できるのにやらないと言った方が正しいかも。

「巣鴨信用金庫」は、高齢者だけではなく、
地元の中小企業にも優しいのです。

中小企業の技術・商品をPRする場を提供しています。

「ビジネスフェア」と題し、
中小企業と他の取引先とのマッチングを図っています。

言わば、商談会のようなもの。

地元の企業を支援することで、
いずれは自身の利益となるのです。

そのことを知っているから、
企業が苦しい時にこそ手を差し伸べ、
ともに成長することを姿勢としているのです。

調子の良い時だけ笑顔で出迎え、
悪くなると、貸し渋り・貸し剥がしをする
大手とは違います。

金も力もある大手が何もせず、
小さな存在である信用金庫が、
地域の人びとのために一所懸命に汗を流しているのです。

どちらが企業として価値があるのでしょうか。

posted by 佐藤きよあき at 08:26| Comment(0) | 販売促進・集客 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月03日

料理の写真と実物がまったく違うのに、なぜ「ガスト」は集客できるのか?


<VOL.743>


ファミレス「ガスト」のテレビコマーシャルや
ポスター、メニュー表では、
実に美味しそうな料理が紹介されています。

しかし、期待して注文すると、そこに運ばれてくる料理は、
「???」なものが多いと言わざるを得ません。

このことはネットでもよく話題になります。

私も一度、あまりにも写真と違うものが出てきたので、
クレームを入れたことがあります。

ですが、その後改善されている気配はありません。

なのに、ファミレス業界では、
ダントツNo.1の地位を保っています。

なぜ、そこまでの集客力があるのでしょうか。

圧倒的な美味しさを提供しているのかというと、
決してレベルは高くありません。

サービスが優れているのかというと、
パートとバイトで賄っているので、
必要最低限でしかありません。

集客できる秘密は、
「メニュー構成」と「店舗数」にあると私は見ています。

ファミレスの事業規模の上位は、
「ガスト」「サイゼリア」「ジョイフル」「ココス」
「デニーズ」「バーミヤン」「びっくりドンキー」
「ビッグボーイ」「ロイヤルホスト」といったところ。

その中で、和食と洋食が混在した、
昔ながらのファミレスは、
「ガスト」と「ジョイフル」しかありません。

他は、パスタ、ピザ、ハンバーグ、
中華などに片寄っています。

和洋の混在は、客層の幅を広げます。
つまり、小さな子どもからお年寄りまでが、
一緒に利用できるのです。

昔はこのタイプのファミレスばかりだったのですが、
戦略としてはターゲットを絞り込んだ方が
集客力が高くなるので、
メニューも絞り込まれるようになりました。

その結果、世の中には専門店が増えたのです。

「これが食べたい」と思えば、
その専門店に行けば良いのです。

しかし、食べることは“ルーティン”でもあります。
好みに関わらず、毎日食べなければなりません。

食べたいものが浮かばなければ、
“適当なお店”を選ぶことになります。

それが、「ガスト」なのです。

和洋があり、日替わりランチも安い。
サラリーマンには非常に助かる存在です。

また、女性ウケするサラダの種類も多く、
おしゃべりに最適なドリンクバーも充実しています。
デザートも多数揃っています。

子ども向けには、
キッズメニューやおもちゃがもらえるセットもあります。

平日午後3時以降は「ハッピーアワー」として、
アルコール類が249円(税抜き)となり、
つまみも199円(税抜き)と299円(税抜き)が
揃っています。

とにかく、メニュー構成がきめ細かいのです。

これほど幅広い客層に対応したファミレスは、
他にありません。

そして、集客できる大きな要因のもうひとつが、
店舗数です。

全国で1,366店(平成30年4月30日現在)と、
圧倒的な数なのです。

お店が多いということは、何を食べようかと迷った時に、
すぐそこにお店があるということです。

身近にあって、手軽に利用できる。
その利便性が、「ガスト」の強みなのです。

言い方を変えれば、他に適当なお店がないから、
仕方なく利用しているのです。

「ガスト」を批判しているのではなく、
それが「ガスト」の役割になっているのではないか
と考えます。

もし、似たようなメニュー構成の「ジョイフル」が、
店舗数を急激に増やすことができれば、
No.1の座は奪われるかもしれません。

しかし現状では、料理写真と実物が違うと知っていても、
「ガスト」を利用してしまうのです。

posted by 佐藤きよあき at 09:07| Comment(0) | 販売促進・集客 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月27日

「○○専用」が利益率を上げる!?


<VOL.742>


「玉子焼き専用」「親子丼専用」「オムレツ専用」
「カルボナーラ専用」。

これらが何を差しているか、わかるでしょうか。

調味料だと考える人もいるでしょうが、
実は“玉子”なのです。

料理によって使い分けるようになっている
“専用玉子”です。

そこまで味の違いがわかるのかどうか、
という疑問はさておき、
一流の料理人や料理好きの人であれば、
興味を持つのは当然のことです。

味を追求するなら、試す価値は充分にあります。

他にも、「目玉焼き」「ゆで玉子」「温泉玉子」
「ピカタ」「ケーキ・お菓子」など、
業務用・家庭用合わせて、
70種類以上の玉子があります。

玉子を専門に扱う会社が、養鶏場と提携して、
“専用玉子”の開発・販売を手掛けているのです。

鶏に与えるエサを替えることで、
玉子に微妙な違いを作り出しています。

「ゆで玉子専用」の鶏には、わかめやさつまいも、
すだちを与え、「ケーキ・お菓子専用」の鶏には、
ハーブを食べさせています。

これにより、黄身が濃厚になったり、あっさりしたり、
食感が良くなったりするのです。

このように「○○専用」とすることで、注目を集め、
興味をそそり、高値で取り引きできるようになるのです。

エサを替えるという手間が増えるだけで、
普通の玉子の数倍の価格で売れるのです。

また、普通の玉子は、
セールの目玉賞品という辛い立ち位置があるため、
食品としての地位はかなり低くなっています。

しかし、専用化することで、
高くても売れる食品になることができるのです。

生産コストが若干上がるものの、
手間は従来とさほど変わらないため、
利益率が大幅にアップするのです。

同じような手法で収益を増加させている業界があります。

醤油の醸造メーカーです。

こちらも「○○専用」をたくさん生み出しています。

「玉子かけご飯」「焼き魚」「ぶっかけうどん」
「アイスクリーム」「カルパッチョ」「ヨーグルト」
「パン」「かき氷」「プリン」「餅」……。

これらの専用醤油を150〜200ml、
250〜500円程度で販売しています。

1L入りペットボトルで
200〜400円程度の醤油と比べると、
やはり数倍の利益率となります。

開発の手間や時間は掛かるものの、
少量の商品であるため、
生産はかなり効率的なものです。

「○○専用」は、利益率の高い商品となります。

あなたの扱う商品の専用化を考えれば、
収益の改善が図れるかもしれません。

posted by 佐藤きよあき at 08:52| Comment(0) | 販売促進・集客 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする