2018年08月19日

定番品をリメイクすると、新しい市場が生まれる!?


<VOL.754>


長野で売られている、
「鯉焼き」という商品をご存知でしょうか。

中身は「たい焼き」なのですが、
長野には海がないことから、遊び心で作られた商品です。

形を変えただけですが、面白みがあり、
注目度も高くなります。

いま、こうした「たい焼きの進化形」が
たくさん出現しています。

まず進化したのは、中に入っている具。

「たい焼き」と言えば、
中に入るのはあんこと決まっていたのですが、
白あんやカスタードが加わり、いまでは、
「ベーコンマヨネーズ」「めんたいチーズ」「ハムマヨ」
「ツナマヨ」「キーマカレー」なども出てきています。

さらに、「お好み鯛焼き」や「オムライス鯛焼き」など、
もはや形だけが「たい焼き」という商品まであります。

そこから、さらに「鯉焼き」のような、
形の進化が始まりました。

静岡には、
「シーラカンス焼き」や「うなぎ焼き」があります。

岐阜には、伝説から生まれた「つちのこ焼き」。

宮城には、「サンマのたい焼き」。

奈良には、“仏様”を意味する「ののさま焼き」。

東京・築地には、「マグロ焼き」。

三重には、松阪牛をモチーフにした、
「松牛焼」と「子牛焼」。

このように、
昔からあるものの形を変えただけでありながら、
ご当地グルメとして、
注目を集めている商品があるのです。

小手先のテクニックではありますが、
正当な「ビジネスモデル」のひとつだと言えます。

まったく新しい何かを生み出すことは、非常に困難です。

しかし、既存の商品をリメイクするのは、
比較的簡単なことです。

「中身を変える」「形を変える」
「使い方を変える」……。

この手法の事例としては、
いま流行しているものを見れば、わかります。

たとえば、着物。

美容室で着つけをしてもらうか、
気つけ教室に通った人でないと、
着ることができませんでしたが、
いまはマジックテープなどで、
簡単に着ることができるようになっています。

これにより、浴衣を着る女性が増え、
京都などでレンタル着物のお店が増えているのです。

いま、立ち食いのお店が流行っていますが、
これも従来かしこまったお店でしか食べられなかった、
フレンチやイタリアン、割烹、ステーキなどを
立ち食い形式にすることで、
リーズナブルなお店として広まっていったのです。

固定観念を捨てて、“立ち食い”にしただけなのです。

他にも、昔からあるもののアプローチを変えただけで、
新しい市場の広がりに繋がったものもあります。

「レトルトカレー」や「サイダー」です。

日常的な消費財だったものを、
「ご当地カレー」や「ご当地サイダー」
として売り出すことで、
これまでにない販売経路が構築されました。

また、
ウエストポーチを斜め掛けにした「ボディバッグ」や
蜜ではなく、生の果物のソースを掛けたりする
「かき氷」なども、使い方や中身を変えただけです。

昔からある定番品をじっくり眺めていれば、
たい焼きの進化に見るような、
新たなビジネスのヒントがひらめくかもしれません。

posted by 佐藤きよあき at 09:24| Comment(0) | 販売促進・集客 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月12日

商売人の心を忘れた、奈良の「大仏商法」。


<VOL.753>


「大仏商法」。

観光客が多いので、進んで集客をしない。

こうした非常に消極的な、奈良の商売人の姿勢を、
「東大寺の大仏」にちなんでこう呼びます。

ハッキリ言うと、観光地にあぐらをかいた商売です。

多くのお店が夜は営業せず、主要駅周辺の飲食店でさえ、
8時には閉店してしまいます。

昔からそうなのかというと、違うようなのですが。

花街もあり、その関連するお店は夜も営業しており、
かなり賑わっていたようです。

いつ頃から“大仏”になったのかは定かではありませんが、
努力をせずとも人が来ることで、
座ったまま待つようになったのです。

その結果、奈良の夜は暗くなり、
人びとの姿が消えました。

お店が開いていないことで、
日暮れから後に遊ぶ場所がなくなり、
夜、奈良に滞在する理由がなくなったのです。

すると当然、宿泊する人もいなくなり、
宿泊施設も少なくなっていきました。

外国人観光客が増えているいま、
海外のガイドブックには、
「奈良は3時間で充分」とまで、
書かれるようになっています。

来てはくれるものの、
昼間だけで充分な場所だと言われているのです。

これでは、いくら“日本ブーム”でも、
奈良経済にとってプラスにはなりません。

一部の人は改善しようと試みていますが、
長年の習慣からは、
そう簡単に抜け出すことはできません。

必ず比較の対象となるのが京都ですが、
比較する意味さえありません。

外国人観光客が、
日本でもっとも好きな観光地は京都です。

神社・仏閣、伝統・文化。そのすべてにおいて、
日本を代表する場所として世界中に知れ渡り、
なおかつより多くの人に来てもらうために、
「おもてなし」を徹底しているからです。

さらに、PR技術にも長けており、
その魅力を充分過ぎるほど、アピールしています。

リニア新幹線の駅として、
「奈良」が決定しているにも関わらず、
いまだに「京都」への誘致を諦めていません。

この貪欲さが、
京都を日本一の観光地に育てたのでしょう。

十二分に観光資源を持ちながら、
“これでもか”と次々に新しい何かを仕掛けてきます。

京都の姿勢を奈良は見習うべきです。

「奈良はどんなイメージ?」と聞かれて、
「鹿と大仏しかいない」と答える人は多いでしょう。

数多くの観光資源を持っているのに、
知られていないのです。

「大仏商法」で待っているだけなので、
積極的なアピールをしていません。

リニア新幹線が止まるようになると、
なおさら動かなくなるかもしれません。

しかし、何も知らない場所に人は興味を持ちませんし、
「おもてなし」をしてくれない土地に、
長く滞在することもありません。

しかも、「3時間で充分」と聞けば、
行く気にもならないでしょう。

このままでは、奈良はますます観光客が減り、
ただ広いだけの平地がある古い土地となってしまいます。

「街」を形成していることも難しくなるかもしれません。

いつまでも、座っているわけにはいかないのです。
立ち上がって、歩き出す刻です。

posted by 佐藤きよあき at 09:02| Comment(0) | 販売促進・集客 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月05日

“インスタおばさん”のテリトリーを拡大しろ!


<VOL.752>


“インスタ映え”スポットには、
若い女性が群がり、行列ができています。

「おっしゃれぇ〜!」「可愛〜い!」という言葉は、
「映えるぅ〜!」に変わり、
スマホを手にした女性たちの
大撮影大会が繰り広げられます。

離れたところから見ると、異様な光景。

しかし、こうした流行も経済への貢献だと思えば、
批判ばかりはしていられません。

若い女性を狙ったビジネスを展開すれば、
もうしばらくは収益を生み出してくれるでしょう。

さて、そんな光景を見ていた私は、
ある異変に気づきました。

若干、年齢の高い女性の姿を
見掛けるようになってきたのです。

30代後半から50代。

まわりの客層からすると、
失礼ながら、“おばさん”の領域に達している人。

この年代の女性が、若い女性と同じように行列に並び、
同じような買い物や飲食をし、
同じようにインスタ用写真を撮っているのです。

さらには、自撮りしている人も。

流行に敏感であり、感覚が若いことは良いのですが、
若い女性とまったく同じことをするのは、
違和感を憶えます。

「楽しそうだから、やってみたい」
という気持ちはわかりますが、大人の女性として、
違うアプローチがあるのではないかと思います。

ここに、ビジネスチャンスがあるのではないでしょうか。

『大人の女性のインスタ映え』。

ただ流行の場所やお店に行くのではなく、
大人のライフスタイルを表現できるところを
“インスタ映え”スポットとして探す。

そんな女性を提案するのです。

つまり、現在の“インスタおばさん”のテリトリーを
拡大してあげるのです。

大人の女性だからこそ、行ける場所。

大人だからこそ、面白さのわかる場所。

見た人が「素敵だな」と思うような
インスタ投稿のできる場所を作ることが、
ビジネスを成功に導くのです。

“インスタおばさん”は、まだまだ増殖します。

この巨大な市場を見逃してはいけません。

posted by 佐藤きよあき at 09:27| Comment(0) | 販売促進・集客 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月29日

お客さまが来ないのに潰れないお店7選。その秘密とは?


<VOL.751>


古びた店舗、埃を被った商品、店主は奥に入ったまま、
来店客は1日数人……。

なのに、潰れないどころか、業績は上々。
そんなお店が存在します。

不景気ないま、羨ましい経営を続けるお店は、
いったいどんな方法で儲けているのでしょうか。

その秘密を探ってみました。


■活気の無い八百屋さん。

野菜その他の店頭販売が、売り上げの8%。
残り野菜で作った漬け物販売が、2%。

店頭では、売り上げの10%しか確保できない
八百屋さんが、年商6000万円となっている秘密は?

・ラーメン店&焼肉店への食材卸し。
・老人ホーム&病院への給食食材の卸し。
・動物園&水族館への動物エサの納品。

小さなお店でありながら、
電話帳広告やインターネット広告で集客し、
売り上げの90%を確保しています。


■暗く静かな熱帯魚店。

お店の開いている時間は、ごくわずか。

店頭の売り上げは、熱帯魚15%、エサ&水槽15%。

たったひとりで、黙々と稼ぐ売り上げは、2000万円。
その秘密は?

・ネット販売で、店頭の不足分を補い、5%。
・ホテル・飲食店へのリース&メンテナンスで、65%。

手間の掛かる熱帯魚を貸し出し、
さらにメンテナンス料で儲ける仕組みは、
ビジネスモデルとしても、注目に値します。

お客さまの“手間”を取り除く発想は、
これからのビジネスの基本。


■月に数人しか来ないカーテン屋さん。

たくさんカーテンが下がっているのに、
お客さまが来るのは、ほんの時々。

しかし、一度来たお客さまが遣うお金は大きく、
年商1億円を達成。その秘密は?

・カーテンは、窓の数だけ儲かると言われ、
 替える時はすべての窓を替えることが多い。
 部屋まるごと。一軒まるごと。
・抱き合わせの絨毯販売。カーテンを替えると、
 イメージチェンジで絨毯も替えたくなる。
・壁や天井、フローリングなど、
 内装リフォームをすべて引き受け、
 1軒50万円程度になる。

客単価が大きくなれば、来客数は少なくても、
儲けることができます。

また、カーテンだけではなく、
その周辺で、コーディネイト提案ができます。


■ひと気の無い画材屋さん。

絵を描く趣味でもない限り、
一般人にはあまり縁の無い画材屋さん。

店頭販売は、売り上げの10%。

画家や趣味人の姿も見かけないのに、年商6000万円。
その秘密は?

・大学&予備校への画材販売で、50%を確保。
・画家の絵を預かる倉庫の収益。
・専門知識を活かし、展覧会の絵画運送を請け負う。

大口の顧客を持てば、お店は事務所兼応接室となります。

経費が掛かるなら、お店は無くても営業できることが利点。


■アカ抜けない文房具屋さん。

お洒落な最新の文具も無い、
ただただ機能だけを追求した、定番品のみを扱うお店。

店舗は古くなっていくばかりなのに、
年商2億円を確保。その秘密は?

・学校/会社へのカタログ販売で、20%。
・オフィス機器販売&修理などの外商35%。
・オフィスプロデュース(インテリア&レイアウト)で35%。

収入の多くが、オフィスを対象とした営業活動によります。

文房具という小さな商材をキッカケに、
オフィスをトータルプロデュースするという、
大きな商売を発見したようです。


■音楽も流れない楽器店。

音楽関係なのに、静かな時間が流れるだけの楽器店。

ギターの弦1本84円は、毎日のように売れますが、
楽器はなかなか売れません。

しかし、年商5億円。その秘密は?

・小学校や音大に納品するとともに、
 修理や調律で利益を上げる。
・なかなか手が出ない高額な楽器のレンタル事業。
・練習用防音室の貸し出し使用料。
・音楽教室用スペースの貸し出し。ヤマハとの契約。

楽器店と言えど、修理・調律と
スタジオのような事業展開で、安定した収入を確保。

レンタルは、時代のニーズに合っています。


■ショーケースの淋しい肉屋さん。

スーパーにお客さまを取られ、
いつ潰れてもおかしくないように見える肉屋さん。

ところが、年商2000万円。その秘密は?

・給食食材としての学校納品。
・肉の枝買い&一頭買いによる、コスト削減。
・肉を無駄無く使い切るための惣菜販売。
・牛や豚の骨は、だし用として、ラーメン店に販売。

肉は、精肉後30〜40日保つので、
大量仕入れができます。

さらに、残った肉は惣菜に加工するので、
まったく無駄がありません。


7つのお店の秘密をご紹介しましたが、
何が見えてきたでしょうか。

まずは、店舗に頼っていない、ということです。
あくまで窓口であったり、事務所であったり。

いまの時代、店舗販売では、
大型店やチェーン店に勝てません。

勝つためには、別の販売ルートが必要なのです。

また、大口の顧客を掴むことです。

取引金額が大きくなると、顧客数が少なくても、
充分に儲けることができる、ということです。

簡単なことではありませんが、
これをヒントに、『次の手』を考えなければ、
あなたのお店は潰れてしまいます。

posted by 佐藤きよあき at 08:18| Comment(0) | 販売促進・集客 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月22日

寂れた商店街は封鎖せよ!


<VOL.750>


猛暑が続くと、人は外出を控えます。
出掛けなければ、消費活動は停滞します。

嗜好性の強い“ショッピング”は、
少し我慢すれば良いのですが、
日常的な“買い物”を控えるわけにはいきません。

そこで登場したネットスーパーが、人気を集めています。
家にいながら、ネットや電話で注文できます。

これは便利、と利用はするものの、
本当は買い物に出掛けたいと思っています。

買い物は、“必要性”ではなく、
ひとつの“楽しみ”でもあるのですから。

あれこれ見て歩き、
お値打ち品を見つけるのが楽しいのです。

主婦の楽しみを猛暑が奪ってしまっています。

時にはネットスーパーを利用するものの、
やはり買い物に出掛けずにはいられなくなるのです。

そこで行き先は、巨大スーパー、
巨大ショッピングセンターとなります。

暑さには勝てないので、
あちらこちらをハシゴすることはありません。

一カ所ですべてが揃う場所を選ぶことになります。

そこで、苦戦するお店が出てきます。
個人商店や商店街です。

個人商店は、特徴があれば、
目的買いでお客さまはやって来ます。

しかし、夏場の商店街には人がいません。
暑い中を歩きまわることは躊躇しますから。

お店は開いているのに、
シャッター通りのように閑散としています。

そんな商店街に人を呼ぶには、
どうすれば良いのでしょうか。

少し前までなら、「朝市」や「夕市」、
「夜店」などのイベントで集客することもできましたが、
いまの日本の夏は朝も夜も暑く、花火大会でもなければ、
誰も出歩きません。

では、どんな手立てがあるのでしょうか。

『商店街を封鎖せよ!』

廃業・解体ではありません。
商店街すべてを囲って、冷房を効かせるのです。

巨大ショッピングセンターに衣替えするのです。

アーケードのある商店街なら、
出入口をつくれば良いのです。

通りに面し、両サイドに分かれている商店街なら、
片サイドずつ細い密閉空間を作るのです。

土地の権利などで不可能な場合は、
商店街ごと引っ越すことも考えた方が良いのかも。

「費用の面で無理だ」と真っ先に言い出す、
頭の固い商店会会長もいるでしょうが、
いまのままではどちらにせよ潰れます。

行政とも相談すれば良いでしょう。
何らかの補助が受けられることも多いのです。

普段何もしてくれない議員さんにも頼んでみます。
切実に訴えれば、動いてくれるはずです。

猛暑の中の涼しい空間は、何ものにも負けない、
“最高のおもてなし”となるでしょう。

posted by 佐藤きよあき at 08:49| Comment(0) | 販売促進・集客 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする